アグン プリアタン宮殿の前庭アンチャスアジ。
デンパサールの名舞踊家ジェロ マデ プスパワティ氏が2人の若手舞踊家を導きながら踊る演目は
『チャンドラ メトゥ』の20分にわたる完全版。
1940年代に天才舞踊家イ ニョマン カレールが制作し、
当時、彼に師事していたジェロ マデ プスパワティ氏がその優美な舞台でバリ島内外の観客を魅了した古典舞踊。
チャンドラとは月の女神。夜の帳へ姿を現した月が優しく美しい光を放ち、地上を照らし出す光景を主題にした叙情豊かな舞踊だ。舞踊家には月の女神のような気品と長時間にわたって観客を釘付けにするだけの非常に高い表現力が求められる。観光シーンではまず見る機会が少ないであろう幻の演目。
バリ舞踏の巨匠 ジェロ マデ プスパワティのプロフィール。
1934年タバナン県に生まれる。 1950年から大統領府の舞踊家として国賓歓迎行事や海外公演に参加するなどの活躍を続けた。74年、国立芸術大学デンパサール校(現ISI)舞踊科の特 別講師に就任、古典から新作まで幅広い演目を次世代へ伝授し続けた。誇り高く力強い王者を主題にした男装の舞踊ウィラナタの第一人者。
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